悪ガキばっかりの田舎なのにきみは優しくて同時に泣き虫な子だった。きみが何気なくしてくれることに私はとても救われていて、きみのことが友だちとしても異性としても大好きだった。不本意な形で告白させられたあげくに振られてはしまったけれどね。
きみが両親の離婚で転校することになって。クラスでお別れ会をした時、私たちは泣きながら抱き締めあったね。私はあのとき大人ぶって涙は流さずにいたけど、心は行かないでって叫んでて、帰ってからたくさん泣いたんだよ。きみが泣いたのよりももっとずっとたくさん。ひとり色んなことを思い出したりもした。不器用ゆえに傷つけてしまった日のことも。悔やんでも悔やみきれなかった。
たまにきみの夢をみる。一緒に遊んだ記憶が大半だけど時にはきみと結婚する、なんて馬鹿げた夢すらみるんだ。未練たらしくて自分が嫌になるよ。振られたときもきみに好きなひとができたことを聞いたときもきっぱり諦められたつもりで居たのに。私の方だって今まで何度か他の恋も経験してきた筈なのに。
今は何処に居てどうしているの。こちらは散々だよ。きみにはとても聞かせられないような惨状で、いつ死ぬかもわからないような生き方で、ぎりぎりでどうにかやっていってる。毎日が綱渡りだ。
きみは?大学?就職?それ以外?彼女とかできたのかな。人生をかけて叶えたい夢とかあるのかな。
なんでもいいんだ。なんでもいいから、幸せでいてほしい。そして願わくば、一目その姿をみれたら。