あゆみへ

あゆみが確か20代、私が３０代だったと思う。
駅前のスナックであゆみが働いていて知り合った。
やがて付き合う事になったけど、お前は何処か変わっていて、後に精神的に不安定になって病院に入院したね。

私はお前を支えようと結婚を申し込んだ。
けれどその後私も精神的に不安定になり、結局私はお前から離れて行った。
捨てた、逃げたと言われても仕方ない。

私は不安定になったお前の傍にいるなかで、お前はもしかしたら、精神的障害を持っているのかもしれないと感じていた。
『アスペルガー症候群』と。
きっとお前は子供のころから周囲とうまく付き合えず、本当に辛い事が多かったと思う。生き辛く理解されない事が多かったと思う。

別れた後にそう気付きました。
ごめんな。あの頃お前の苦しさを理解していれば・・。

そういう私も、実は普通ではなかったんだ。
その後、ある女性と婚約したにも関わらず、婚約を破棄されて、人生のどん底を味わいました。そう、私がお前にしたように。

私はずっと生きづらさを抱え、うまく人生を歩めていません。
人生も折り返しを過ぎ、自分は子供の頃から発達障害だったと気がつきました。
そして今、幾度となく辛さや苦しさにさいなまされています。

こんな所であゆみに届くかなんてわからないけれど伝えてくて。

あゆみ元気でいますか？