愛知県西尾市のキンテック
永田美穂さん 33歳
俺 32歳

人生のわかれ道
キンテックを辞めてアパートを退去する前日に愛知県刈谷市のアパートで俺は部屋で考え事をしていたのか、それともぼぅっとしていたのかは覚えていない。
急にインターホンが10回連続で鳴った。
俺はびっくりして玄関ドアののぞきあなをみれなかったし玄関ドアも開けなかった。
16年前のあのときはびっくりして誰だ、インターホンを10回連続で鳴らすのは！！とかそんなことは考えられなかった。普通インターホンを10回連続で鳴らされたらびっくりするか、うるせぇよ！！インターホン10回も連続で鳴らしてんじゃねぇよ！！と思って玄関ドアを開けておこるかどっちかだと思う。俺の場合はインターホンを10回連続で鳴らされて本当にびっくりした。あれから16年たっても覚えているんだから本当にびっくりしたんだと思う。
2024年12月24日にあのときのことをはじめて時間をかけてよく考えた。
普通、人の家に行ってインターホンを10回連続で鳴らすやつなんていない。じゃあ、誰がインターホンを10回連続で鳴らしたのか。俺は思った。なんで俺が住んでいるアパートを知っているんだ？なんで俺のところに来たんだ？と思ったが、のぞきあなもみてないし玄関ドアを開けてないから絶対とは言えないが、たぶん永田美穂さんがきたんだろうと思った。16年たってそう思ったが、何回も書くがあのときは本当にびっくりして誰がきたんだろうとか考えられなかった。その後最近まであのとき誰が来たんだろうとか考えなかったし、気にもならなかった。最近永田美穂さんのことがひんぱんに頭に浮かぶようになりそれであのときのことを時間をかけてよく考えようと思った。あのときインターホンを10回連続でならしたのが永田美穂さんとして、なぜ永田美穂さんはインターホンを10回連続で鳴らしたのか？普通インターホンを10回連続で鳴らすやつはいない。なぜ永田美穂さんはそんなことをしたのか？絶対再会できるとは思わないがもし奇跡がおきて再会できたら絶対聞いてみたい。あのときが永田美穂さんにとって人生のわかれ道だったと思う。あれから16年たっていままでそんなことは一度も思わなかったけど2024年12月24日にはじめて思った。
まあこんなに時間をかけてあのときのことを考えるのは最初で最後だけど。あのことがあって、人生のわかれ道ってあるんだなと思った。今まで人生のわかれ道なんてまったく頭になかった。48年間生きてきて人生のわかれ道なんて言葉はまったく浮かばなかったし。本当に一度も頭に浮かんだことはなかった。
今、日付がかわった。2024年12月25日になった。
あのとき永田美穂さんがインターホンを1回鳴らすか、せめて2回までにしていれば、俺はびっくりすることはなかったし、誰かきたと思って、はい！！とかどちらさまでしょうかとか絶対言ったと思うし、それで永田美穂さんがキンテックで働いています永田美穂ですとか永田美穂ですとか言わずになにも言わなかったとしても、玄関ドアののぞきあなを俺は見ただろうし、それで永田美穂さんとわかったら玄関ドアを開けたと思うし。
そういう展開になっていたら、俺は永田美穂さんを家に入れていたと思うし、翌日アパートを退去するわけだけど、たとえ遠くに行くことになったとしても永田美穂さんと部屋でいろいろはなしをして仲良くなって連絡先を交換したと思うし。このサイトの他のところにはこれは書かなかったが俺は永田美穂さんのことが気になってはいたが好きまではいっていなかった。気になってるだけじゃなくて永田美穂さんのことが好きまで、その段階まで、そこまでいっていたらキンテックは辞めてなかったかもしれない。人生のわかれ道で永田美穂さんはそっちの道には行かなかった。インターホンを鳴らすのを1回かせめて2回までにしていれば永田美穂さんと仲良くなって連絡先を交換して俺が遠くに行ったとしても電話やメールなどでやりとりして、そのうち俺が永田美穂さんのことを好きになって彼氏彼女の関係になっていたかもしれないと思うと、もう一方の道にいってしまったのは本当にこれが人生のわかれ道なんだと思った。
本当にあのときが人生のわかれ道なんだと思った。
永田美穂さんがあっちの道に行った結果、永田美穂さんとプライベートなことを話すことは一度もなかったし、仲良くもならなかったし、連絡先を交換することもなかったし。翌日俺はアパートを退去して愛知県から遠くに行ったし、永田美穂さんのことを忘れはしなかったが、年数がたつにつれ永田美穂さんのことを気にならなくなっていった。本当に最近になって永田美穂さんのことがひんぱんに頭に浮かぶようになった。それで最初で最後だが時間をかけてあのときのことを考えた。あれから16年たったから永田美穂さんはキンテックを辞めているかもしれない。結婚しているかもしれない。永田美穂さんがこの人探し掲示板を見ることは絶対ないと思うが、永田美穂さんがあっちの道に行ったので再会することは絶対ないと思うがせっかくあのときのことを時間をかけて
考えたので、文にして残そうと思った。