'73 高津高校に入学して原野祐子に出会って恋をした。
そこだけがスポットライトが当たったような、
面映い初恋でした。
初めて告白された女性でした。
不安と気恥ずかしさが入り乱れ、思いの半分も伝えられなかったけれど
私にとってかけがえのない眩しい存在でした。
過去は美化されると言うけれど
私の身勝手で別れてしまったのに祐子の優しい仕草や声、甘い髪の香りは半世紀を経ても色褪せずに青い時代という名の引き出しに有ります。
もう一度祐子に会いたい。
そんな思いが募ります。