寒く、寂しい季節が、また巡ってきました。
2006年の春、東京駅、丸の内駅舎北口ドームで、私はあなたに出会いました。
赤煉瓦造りの駅舎が、開業当時の姿に復元される前のことです。
北陸の観光キャンペーンJapanese Beauty Hokurikuのイベントスタッフとして働いていたあなたは、井波彫刻の獅子頭を熱心に見ていたあの青年のことを、覚えているでしょうか。
なぜあのようなことをしてしまったのか、今でも後悔しています。
11年以上経って、ふと思い立ってこのような投稿をするのではありません。
ある人が私に言いました。「今できることを全てやらないと。全て後悔になってしまうんですよね」と。
それをやり、しかし「全てやらないと」駄目だと思うから、さらに今、この文章を書いています。
長い年月が過ぎ、きっとあなたは幸せにお過ごしのことと思います。何よりもそれを心から祈っています。
ご迷惑になるようなことは決して致しませんが、もう一度あなたにお会いし、お話したいと願っています。
いつの日か、あなたがこれをご覧になったとしたら、どうかきっと、ご連絡ください。私の連絡先は見つけ出せると思います。
A.O.